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ドイツ初 中共“610”スパイに判決

2011年06月16日
 
【新唐人日本2011年6月17日付ニュース】ドイツの裁判所は6月8日、中国共産党組織“610弁公室”のスパイに判決を下しました。スパイ容疑で起訴された周超英被告は、法輪功団体の情報を漏えいしたことで、ドイツ刑法の“スパイ罪”に問われ、執行猶予2年の判決と罰金が言い渡されました。
 
ドイツ連邦検察院の訴状によると、今年55歳の中国人医師・周超英被告は、2005年末より中国共産党組織の“610弁公室”に法輪功学習者の情報を送り続け、ドイツの刑法第99条のスパイ罪に触れました。
 
一回目の開廷は5月26日。6月8日の二回目の開廷では、周被告に執行猶予2年と15,000ユーロの罰金が言い渡されました。
 
周被告が“610弁公室”に提供した資料には、ドイツの法輪功学習者の個人情報およびインターネットサーバーのパスワードなどが含まれ、法輪功学習者に対する中国当局の電話の盗聴や監視に有利な条件を提供しました。
 
また、 “ユーテルサット社”が新唐人テレビの衛星信号を中断した件に関する欧州議会とのやり取りなども、周被告によって“610弁公室”に漏えい。
 
訴状によると、周被告は2005年末、ドイツの中国領事館領事部の湯文娟と対面し、法輪功との問題解決のために力になると示したそうです。2006年3月、湯文娟は周被告と“610弁公室”メンバー3人の対面を斡旋。この対面で“610弁公室”の陳斌が周被告の上司に確定します。その後、毎週スカイプで陳斌と連絡を取り、法輪功学習者のメーリングリストから得たメールを指定のメールボックスに転送。
 
周被告も多くの法輪功の内部メールを陳斌に転送したと供述。しかしその理由を、陳斌とのつながりで共産党高層部に影響を与え、法輪功への迫害を軽減させるためだと釈明します。
 
ドイツの検察は、周被告は自分の能力を過大評価していると示し、“610弁公室”との密接な接触の動機は、決して彼が言ったようなことではなく、個人の企みがあると見ています。例えば、中国入国のビザの獲得が一つの目的です。
 
ドイツの防諜機関―ドイツ連邦憲法擁護局は、周被告が2006年に初めて610弁公室と接触してから、4年にわたり、監視を続けていました。期間中、被告には3度情報提供をやめるよう警告。しかし、周被告は昨年4月にも上海で上司と接触しました。
 
ドイツ検察によると、ドイツの法輪大法協会はドイツで登録した合法団体で、メンバーの多くはドイツ市民だそうです。検察院は法廷の陳述の中で、スパイ行為は決して許さないと強調し、世界に公開すべきだと述べました。
 
法輪功側のスポークスマンは、世界各国に浸透している中国のスパイ活動に注意を促します。
 
法輪大法報道官 張而平:「国際社会にはこの件に、注目するよう望みます。海外の法輪功学習者への中国のスパイ行為は、ドイツだけでなく、他に国でもあり得るからです。同時に、法輪功迫害に加担している人と、スパイ活動に関与している人には、警告します。昔から、善悪には報いがあると、将来きっと、歴史の審判を受けるでしょう」
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(中国語)
 

 

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